自動車総合システムメーカー日立Astemoが生み出す「アツギ油圧プレス」(APプレス)は、小型卓上プレスの歴史を作ってきました。
自動車業界は、「コスト・品質・環境」の厳しい要求を満たすために高度な生産技術が求められています。この厳しい環境で磨かれた技術とユーザーニーズが「アツギ油圧プレス」を育ててきました。
特長
- 小型・軽量で組み立てラインの「圧入」・「カシメ」工程の自動化に最適
- 加圧力は、油圧調整バルブの簡単な操作で自由に設定可能、加圧不足、加圧超過を防止
- 「両手操作式押しボタン」、「二度打ち再起動防止回路」など高い安全性を確保
- 小型で耐久性に優れた自動車のパワーステアリング用ベーンポンプの採用で低騒音・低振動を実現
- 電源(3相200V)を接続で即時利用可能
- コラム、ベース(ボルスタ)分離構造
- 光線式安全装置等多彩なオプション
仕様
型 式 | 能力(kN) | ラムストローク(mm) | ラム下降速度 (mm/sec) | ラム上昇速度(mm/sec) | フトコロ(mm) | オープンハイト(mm) | モーター仕様 | 重 量(kg) | |
アプローチ時 | 加圧時 | ||||||||
AP-1L | 2.5~10 | 150 | 115 | 145 | 180 | 250 | 3相AC200V 4P1.5KW | 300 | |
AP-2L | 5~20 | 60 | 78.3 | ||||||
AP-3L | 6~30 | 46.7 | 56.7 | ||||||
AP-2LH | 10~20 | 115 | 60 | 78.3 | |||||
AP-3LH | 15~30 | 128.3 | 53 | 91.7 | |||||
AP-5LH | 20~50 | 128.3 | 38 | 56.7 | |||||
AP-5KL | 20~50 | 350 | 36 | 250 | 270 | ||||
AP-10KL | 40~100 | 200 | 180 | 19 | 200 | 225 | 350 | 500 | |
AP-30KL | 80~300 | 250 | 250 | 22 | 200 | 250 | 450 | 3相 AC200V 4P3.7KW | 1200 |
外観図
* 油圧プレスCADデータは現在メーカーにて最新版作成中です。詳しくは弊社営業部宛てお問い合わせください。
*このページに掲載してある仕様および諸元等は、改良のため断りなく変更することがあります。
専用機組込用プレスユニット
L/KL型(但し30KLは除く)を基本にベース(ボルスタ)及び電装を除いたプレスユニット
- 省スペース
ユニットの大きさ 幅×高さ=(350~505)×(851~1125)mm - 加圧力10~100kN
10/20/30/50/100kNの豊富なバリエーション - 重量(140~400kg)
仕様
型式[*1] | L type | KL type | ||
---|---|---|---|---|
AP-□L-BE/L、AP-□LH-BE/L | AP-□KL-BE/L | |||
APプレス基本型式 | AP-1L/2L/3L/2LH/3LH/5LH | AP-5KL/10KL | ||
駆動モーター | 3相AC200V4P1.5KW | ○ | ○ | |
ソレノイドバルブ | 下降用 | SOL1 | ○コイル電圧は100又は200V | ○コイル電圧は100又は200V |
上昇用 | SOL2 | ○コイル電圧は100又は200V | ○コイル電圧は100又は200V | |
高速下降用 | SOL3 | – | ○コイル電圧は100又は200V | |
マイクロスイッチ | 上昇端用 | LS1 | ○ | ○ |
下降端用 | LS2 | ○ | ○(測度切替用) | |
端子台(18P) | 線番は標準機と同じ取説参照 | ○コイル電圧は100又は200V | – |
*1 型式はAPプレス基本型式に[-BE/L]を付して表示します。
オプション
- オイルクーラー
上昇した油温を下げるためのファンクーラ*1 - ラム下降絞り弁
プレスラム、下降スピードをコントロールするための絞り弁*2 - 高低速二段送り
下降速度を高速と低速の二段に分け、任意の位置で切り替え可能(絞り弁との併用をお勧めします。) - 加圧確認スイッチ
1プレス毎に下降端の圧力上昇を確認し、設定圧力に達しているかを判定、達している場合はOKランプが点灯します。 - 荷重管理装置
圧入(カシメ)荷重を毎回測定し、設定荷重内であるかどうかを判定、OK/NGを表示します。(チェックマン 型式:CM-8-10U装着) - 補高台(50mm/100mm/150mm)
標準オープンハイトを、300mm・350mm・400mmにする事ができます。 - 光線式安全装置*3
プレスラム作動中、光線が物理的にさえぎられると、即時にプレスラムが停止し、作業者の安全を確保します。 - 架台
標準仕様と特殊仕様があります。
*1オイルクーラーの取り付けについては、各機種の能力表に基づき決定します。
*2ラム下降絞り弁はL/LH型には取り付けられません。ただし、高低速二段送りと併用した場合は取り付け可能です。
*3光線式安全装置はラム動作(上下動)に対する防護範囲にのみ対応しています。 取付け高さと安全距離については、お客様での対応を御願いします。
・取付け高さ:プレス機の設置状況や作業姿勢にあわせた高さとしてください。
・安全距離:御使用の治具、金型にあわせ取付け位置の変更等を御願いします。
必ずお守りください
事業者の責任
この機械は、労働安全法(法)および労働安全衛生規則(則)により、この機械の使用者である事業者に、主として次の義務が課せられています。
- 計画の届け出: 「機械等の設置・移転・変更届け」を行うこと。(法第88条、則第85条等)所管の労働基準監督署に届け出し、安全性のチェック、指導を受けます。
- 作業主任者: 資格のある作業主任者の選任を行うこと。(法第14条、則第16条) 作業主任者の職務(則第134条等)
1.機械や安全装置の点検
2.異常を認めたときの必要な措置
3.切り替えキースイッチのキーの保管
4.型交換および調整作業の直接指揮
(規定第3条) - 安全教育: この機械を初めて取り扱う作業者への安全教育(則第35条)、また、金型交換や調整作業にあたる作業者に対しては、テキスト「プレス作業者安全必携」による教育を行うこと。
(則第36条、安全衛生特別教育規定第3条) - 作業前の点検: 作業開始前の点検を行うこと。(則第136条)
機器の故障や不具合を早期に発見し、異常を認めた時は補修その他必要な措置をとり、事故を防ぐために行います。 - 特定自主検査: 有資格者による法定検査を、年一回以上実施すること。(則第135条等) 検査の結果の不具合は補修し、検査結果と補修記録を保管してください。
*油圧プレスCADデータ、取扱説明書は現在メーカーにて最新版作成中です。詳しくは弊社営業部宛てお問い合わせください。
下記サイトでアツギ油圧プレスの詳細情報をご確認いただけます。
日立Astemo株式会社 アツギ油圧プレスwebサイト