QCプレスは、プレス圧を自由自在に制御して品質を安定させます。
全7モードのプレス制御詳細をご案内いたします。* 一部プレス動画もご覧いただけます。
モード1 一定荷重力加圧制御
プレスラムを設定荷重値到達後、ただちに上昇させるモードです。
荷重力の良否判定はプレスラム上昇直後の実荷重値に対して行われます。
部品に加わった実荷重値を表示し、その値の良否判定を行います。
部品寸法のばらつき、エアー供給圧力の変動にかかわらず常に一定の加圧力が得られます。
「カシメ部品の厚みにバラツキがあり均一な仕上がりにならない」「一定荷重以上加圧すると部品が変形、破損する」といった場合にご利用ください。
モード2 カシメタイマー制御Ⅰ
プレスラムを設定された時間経過後、上昇させるモードです。
タイマーはプレスホールドセンサの位置信号により動作開始します。
荷重力の良否判定はプレスラム上昇と同時に行われます。
部品に加わった実荷重値を表示し、その値の良否判定を行います。
加圧時間が一定になります。
メカニカルストッパの使用によりプレスラムのストロークが一定になります。
また、実荷重でカシメ状態の良否が判定できます。
モード3 カシメタイマー制御Ⅱ
プレスラムを設定された時間経過後、上昇させるモードです。
タイマーは設定荷重値に到達後、動作開始します。
荷重力の良否判定はプレスラム上昇と同時に行われます。
部品に加わった実荷重値を表示し、その値の良否判定を行います。
このモードでは必ず設定荷重値に達してからタイマーが動作しますので加圧力不足が発生しません。
モード4 カシメ外部制御
プレスラムを設定された時間経過後、上昇させるモードです。
タイマーは、CP-2コントローラへの外部信号をきっかけに動作を開始します。
部品に加わった実荷重値を表示し、その値の良否判定を行います。
治具等に組み込んだセンサーでプレスをコントロールしてカシメ寸法が規定位置に達しているか確認できます。
モード5 圧入タイマー制御
圧入荷重良否判定を最初に行います。
測定終了信号入力にて良品判定を確認後、タイマー動作が開始され設定時間経過後プレスラムを上昇させます。
圧入荷重力(ピーク荷重値または定点荷重値)を表示し、良否判定を行います。
さらに、部品に加わった実荷重値も表示します。 圧入荷重力を正確に把握し品質管理を向上させます。
モード6 圧入プレス外部制御
圧入荷重良否判定を最初に行います。
測定終了信号入力にて良品判定を確認後、良品であればタイマーがCP-2コントローラへの外部信号をきっかけに動作を開始します。
圧入荷重力(ピーク荷重値または定点荷重値)を表示し、良否判定を行います。
さらに、部品に加わった実荷重値も表示します。
治具等に組み込んだ外部信号センサーでラム復帰しますので、圧入寸法が規定位置に達しているか確認できます。
「圧入後の寸法管理をしたいが治具やプレスストッパーでは無理」「圧入良品は指定位置まで圧入できたか確認したい」といった場合にご利用ください。
モード7 圧入後一定荷重力加圧制御
圧入荷重良否判定を最初に行います。
測定終了信号入力にて良品判定を確認後、良品であれば設定荷重到達後プレスラムを直ちに上昇させます。
圧入荷重力(ピーク荷重値または定点荷重値)を表示し、良否判定を行います。
さらに、部品に加わった実荷重値も表示します。 「胴突き圧入で不必要な加圧を避けたい」「圧入と同時にカシメを行いたい」等の場合に有効です。